シェフと庭師Mの庭造り日記

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Vol. 33

コヤマシェフと行く、カカオハンティング第三弾
「カカオの源流を訪ねて」
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1日目 移動

 3回目の飛行機をヒューストンで乗ったのは、関西空港を出てから何時間後のことだったのでしょうか?

 日本を出てからいったい何時間たったかよくわからなくなるぐらいまで飛行機に乗りました。
関西空港からまずサンフランシスコに行き、そこでトランジットで5時間待ち。アメリカの国内線に乗り換えてヒューストンまで行き、そこでまた3時間待ちの後、5時間のフライトでコロンビアの首都、ボゴタに着きました。
ついた頃には、日にちも時間も訳が分からなくなっていました。

しかし、これで飛行機の移動は終わりではありません。次はコロンビアの国内線に乗り換えです。乗り換えて向かう先はコロンビアの北の町バジェドゥパール。
 首都に到着したのは朝の5時で、そこから国内線に乗り換えて本日の目的地の空港に到着したのは朝の9時。結局日本を出てからここまでおおよそ30時間。長かった〜。

 そして、コロンビアの北にある小さな地方都市の空港に到着。飛行機を降りて滑走路を歩いて到着ロビーのある建物まで向かいます。
「やっとついた。」という安堵感と、コロンビアに来たという緊張感が半分半分でした。緊張感の原因はというと、みなさんもご存知だとは思いますが、コロンビアの治安の悪さです。

 今回のコロンビアの旅に際して、お国事情を調べるためにコロンビアの旅行ガイドブックみたいなものを探してみましたが、残念ながらコロンビアのガイドマップは日本ではなかなかみつかりませんでした。
それではと思い、コロンビアのことをネットで調べたのですが、そこで分かった事は、コロンビアの悪名の高さ。まず、世界の最も危険な国8位。世界の誘拐発生率は堂々の1位。(ともに2012年の統計による。)長く麻薬生産の巣窟であり、最近では「悪魔の息(Devil's breath)」という誰が命名したかよくわかりませんが、恐ろしいドラッグが開発されたのもコロンビアだそうです。反政府ゲリラやマフィアは山岳地帯に潜伏しており、未だ鎮静には至っていません。調べてもあまりにも良くない情報ばかり出てくるものだから、憂鬱になり途中でやめてしまいましたが、旅行ガイドが無いのもよくわかりました。だれも旅行に行こうとおもいませんよね。

 かなりビビりながら来たコロンビアですが、あたりを見回しても怖そうな雰囲気はありません。むしろ拍子抜けするくらい平和な感じがします。
空港では今回のナビゲーターである小方さんが待っていてくれました。

小方さんはカカオハンターという肩書きを持つ女性でカカオ・デ・コロンビアの共同経営者&品質管理ディレクター。
コロンビアを中心に優良カカオの発掘、開発、生産、クーベルチュール、チョコレート製品の製造など、生産から加工まですべての行程を自分の管理のもとで一貫してコロンビアで行っておられます。
また、フリーランスでチョコレートに関するコンサルティング業務も行っておられ、依頼は世界中からくるそうです。コヤマシェフとは4年くらい前から親交があり、小方さんの作るクーベルチュールをエスコヤマでも利用しているのです。
今年の1月には毎日放送の「情熱大陸」にも出演されておられましたので、記憶に新しい方々も多くいらっしゃると思います。