Vol.1
18.5.17 (2/4ページ)

リオハ1日目:ワイナリー「LUCIA」訪問

朝食でお腹を満たした後は、先ずは鱒釣りに向けて出発です。30分ほど離れた場所へバスに乗って移動します。

バスの中では小山シェフから今回の研修の目的についてのお話がありました。
「レシピという紙切れがあり、その配合通りに材料を量り……というところからケーキ屋は始まるのではなく、目の前のレシピがどうやってできたのか、想像することから始めてほしい。世の中で「一流」と評されている方々のモノづくりは皆同じだ。今回訪問するバスク地方には、料理人の世界で一流と評されている方がたくさんいるような発展した食文化を持っている。そうした場所でありながら、その質の高い料理を、食の都と呼ばれるパリよりも高いコストパフォーマンスで提供されていて、若いスタッフでも十分に手の届く価格で数多く味わえ、色々なものを食べられる。そういった料理をたくさん口にすることで、料理人的な感覚も磨いてほしい。パティシエも料理人である。今パティシエが持つべき感覚はまさに料理人としての感覚だ。だから今回、バスク地方を選んでいる。また、僕たち日本人が今世界で重宝されているということもデモストレーションやショコラセミナーを通してバスクで紹介して帰りたい。その証人として皆を連れてきた。そして、食を中心としたエンターテイメントの街に来て、バルという存在が街に溶け込んだ、食が日常に一体化している空間を感じ、私たちが今後どのようにすればお客様に楽しんでいただけるのかを考えてもらいたい」
この小山シェフのお話を聞き、何かを掴み自分の仕事にも活かすこと、そして、他部署の方が感じられたことをサポートできるようにバスク地方の食を存分に味わい、食を取り巻く環境から様々なことを感じ取り、今後の自分の仕事に吸収しようと決意しました。


そしてバスは、広大なぶどう畑、ヨーロッパの昔ながらの街並みを通り抜け、鱒釣りの池に到着。

ただ釣るだけでは面白くありませんので、せっかくなので、3人一組のチームに分かれ18チームで対抗戦という形をとり、各チーム竿1本で戦います。

この鱒釣り場のオーナーさん(一番右の方)。竿を用意して下さいました


もちろん、1位には賞品があり、最下位のチームには罰ゲームが用意されました。
一位のチームには、バスの中でみんなから1ユーロを集めて、ワイナリのワインを賞品にすることに。最下位のチームは、昼食時に“面白い”乾杯の音頭をとってもらうという罰ゲームです。
鱒の餌はなんと、缶詰のコーン。針に2、3個刺して釣ります。

コーンの缶詰を持つオーナー。「これが餌のコーンさ。鱒にはこれがいいんだ」と
コーディネーターの山口さんに言っているのでしょうか?


始まって、全チーム一位を狙うために、すぐに竿を投げるチーム、ポイントを選ぶチームなどなど。

沢山釣るチームは次から次へと釣り、私のチームも無事に最下位を免れました。 そんな中、最下位のチームは結局釣れたのは“一匹”だけ、という結果に・・・・・・。


1位のチームはというと、やはりさすがです。小山シェフ率いる販売浅田さん、製造松田さんチームです。

シェフは「よく釣れるチームはスポットが良かったのもあるけど、ポイントは餌(コーン)の付け方。いかに針が見えない様に付けるかと、池が意外と浅いからウキから針までの長さの調節具合(長過ぎたら底に着いてしまう)もあるなぁ」と仰っていました。

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