Vol.1
18.5.17 (3/4ページ)

リオハ1日目:ワイナリー「LUCIA」訪問

鱒釣りも終了し、宿泊先の隣にあるワイナリに向かう途中、急遽美味しい湧き水が飲める場所へ立ち寄りました。

ここでは、昔、人と馬が飲めるようになっており、馬の場所で飲むスタッフはいませんでしたが、製造の伊藤さん、桂川さんによる顔を突っ込み息止め大会を開始。
いつも楽しませてくれるお二人はやはりさすがです。その結果は・・・・・・?そっとしておきましょう。

続いてはワイナリ「LUCIA」へ。

ここリオハは、スペインワインの7つのカテゴリーのうちの高品質、『特選原産地呼称(DOCa)』に1991年に最初に認められたワインの産地です。山脈の南側にあたり、盆地状の土地になっているため、北部からの冷たい風が山脈で遮られ、大陸性気候の影響を受けるが穏やかな気候です。
試飲会ではグラス、白ワイン1種類、赤ワイン2種類がテーブルに用意され、テイスティングの仕方から教えていただきました。
ここで豆知識ですが、世界には1万種類の葡萄があり、そのうちの300種類がスペインにはあるそうです。このリオハでは7種類が栽培されており、赤ワイン4種類、白ワインが3種類だそうです。

まずは、グラスに注がれたままの香りをチェックします。ワインといえば、イメージでついついグラスを回しがちです(実際に回しているスタッフもいました)が、「はじめは回さないで」と、あくまでも正しいテイスティングの方法を伝授して頂きました。
次は、ワインの色を見て、グラスを揺らし空気に触れさせてから再び香りをチェックします。そして、ひと口含み、口をとがらせ空気を含みながら味見をします。


色の見方も白と赤で違いがありました。白ワインは日差しに向けて、赤ワインは白色の布などにグラスを傾けて色を見ます。私は普段お酒を飲まないので、テイスティングの方法は初めて知る事ばかりで、細かく理解するところまで至りませんでしたが、ワインによって香りや味がこんなにも違うことをすごく面白く感じました。
味を本気で知ろうと思うには、まずは「味を知ろうと思う事」。そして、「どんな土地で、どんな気候で創られたのかを知る事」、また、「なぜその土地で創られるようになったのかという背景などを知る事」に興味を持つことが大切なんだということを、普段から小山シェフがおっしゃっていることですが、改めて、自分の身をもって理解することが出来ました。
3本目の赤ワインをテイスティングするとき、酸味の話が出てきて、「酸味は舌のどの部分で感じるのか」というお話になりました。恥ずかしながら初めて知ったのですが、エスコヤマのボンボンショコラで酸味がある(表す)ものは、幅を広く創られていることを知りました。エスコヤマに入社して3年目ですが、まだまだ、お菓子について知らない事ばかりで、ただ美味しいもの、綺麗なものを創っているのではなく、人間の五感で感じる美味しいものを私たちは創り、販売しているお菓子屋さんに勤めているんだ、ということに気付かされました。

テイスティングのあと、この3種類のワインに合うチーズやチョリソーなどを一緒にいただく時間がありました。ただ勉強するだけではなく、楽しむ時間をご用意してくださっているお心遣いが素晴らしいなと思いました。


試飲が終わった後は、2班に別れて、このワイナリがPRのために創られたというオリジナルの映画(なんと4D!!)を鑑賞するグループと、建物がリオハワインの資料館になっていましたので、資料を見学するグループに分かれて昼食までの時間を過ごしました。
映画は全編英語で字幕無し。3Dメガネを掛けての鑑賞でしたが、正直中身は分からない部分がたくさんありましたが、劇場内でシーンに合わせて水しぶきが飛んできたり、霧が出てきて肌寒く感じたりと、単なるPR映画ではない部分にとても情熱を感じました。実際にその映画は、とあるコンペティションで受賞もされているそうです。
資料館の見学では、昔使われていたという貯蔵庫へ入ったり、香りを当てるゲームがあったりして、普段知ることの出来ない経験をさせていただきました。歴史を伝え、継承していくこともとても大事にされているんだなぁと感じました。

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