Vol.8
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3日目:「mugariz」でのディナー

席に戻り、再び食事のスタート。

14.Glazed pork
豚のドライミートと白トリュフ、中にはナッツのクリームの様なものが挟まれていて、白トリュフの香りとドライミートの食感と香ばしい香りがし、まるで豚を丸ごと火であぶって、香ばしく皮をパリパリにして食べているイメージが湧きました。


ここで日本酒の登場です。

『ムガリッツの料理とのペアリングで、ワインとは全く違ったアプローチだ。』とシェフも感心されていました。シェフのお話では、最近は、みりんなどの調味料にも海外の料理人やパティシエが興味を持っていたり、日本人の身近にある調味料にも目が向けられている。』ムガリッツのシェフもその一人です。

15.Hake with asparagus and sake(左)
へイクとアスパラガスのソース。細かく切ったイカが絡めてあり、食感の違いが面白い。


16.Iodised cracklings(右)
牡蛎と豚肉とトマトソース。牡蛎の上に豚肉を細かくしてフライのようにしたものが載せてあり、トマトソースが貝殻の中に入っています。牡蛎の美味しさにトマトソースの酸味、さっぱりとした中にカリカリとした豚肉の食感と旨味がマッチしていました。

1985年のシェリー酒も提供され、グラスの飲み口が斜めになっており、香りが逃げないようになっていて、香りがストレートに伝わってきました。

17.Sea and tripe terrine(左)
牛の胃と貝を使った料理。魚介と牛の美味しさが調和していて、見た目以上に濃厚な味わいでした。


18.Garum marinade and grouper(真ん中)
白身魚にソイソースとアンチョビソースを使った料理。シンプルで分かりやすく美味しかったです。


19.Pig tails and octopus(右)
豚のしっぽとタコを使った料理。外側はお砂糖を結晶化させてあり、しっぽはゼラチン質で、思った以上に濃厚な味わい。

20.Green grains of chocolate(左) 左のショコラの中には塩味の効いた豆のペーストが入っていました。 右は発酵させたグリーンピースにアニスが効いていました。納豆を食べている感覚に近いです。


21.Broken portraits(真ん中)
少し焦がしたパンの下に、穀物や豆、豆のペーストが丸くまとめられていて、ほんのり甘く感じ、和テイストの味付けに感じました。パンの香ばしさととても良く合いました。


22.Heart of York(右)
見た目にインパクトがあって、名前の通り心臓?塩味があってやや歯ごたえもあり、癖もなく美味しく頂けました。

23.Pine nut cream and roasted brioche(左)
豚の顔をしたブリオッシュの中に松の実のクリームが隠されており、今まで出てきた料理のイメージとは違い、視点を変える意味でインパクトがあり、中の隠されていた松の実のクリームも濃厚でした。


24.Pears and ice wine(真ん中)
洋ナシのアイス。これも手で直接食べるスタイルでした。


25.Chocolates(右)
不思議な入れ物の中には産地別、カカオ分の違うチョコレートが入っていました。


最後にコーヒーを頂き、食事を終えた頃には24時を回っていました。約4時間半も楽しませていただきました。


ムガリッツの食事では色々なことを感じることが出来ました。
4時間半食事をしましたが、ずっと飽きることなく料理に集中し、楽しく食事が出来ました。 料理はもちろんですが、ゲームなど取り入れ、ゲストを楽しませる仕掛けや、雰囲気つくり、スタッフの方々がゲストに対して、真剣だから安心して料理も頂けるのだと感じました。

非日常を感じながら、ゆったりとした時間を過ごすことができ、食事をするだけでも楽しいですが、そこに『なぜ?なんだろう?』と、もっと料理やお店のサービスに好奇心をもつきっかけを与えてくださいました。さらに人数がいればその分、色々な感想を聞くことができて、ムガリッツで食事をした時間はとても有意義なものになりました。


後輩の模範になれるように行動し、僕たちもお客様にとって、ゆったりとした時間を過ごすことができ、非日常を感じられるようなお店を創り上げていけるよう、これからも努力していきます。


シェフ、貴重な体験をさせていただきありがとうございました。 最後までお読みいただきありがとうございました。



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