Vol.12
18.5.21 (3/3ページ)

5日目:サンセバスチャンでのフリータイム②

そろそろ甘いものが食べたいなと思い、デザートを求めてまたバルへ。前日、ガイドの山口さんが 「このお店はチーズケーキがとても有名」と案内してくださった「La Vina」(ラ・ヴィーナ)。昨日も行ったのですがあまりにも美味しくて、また食べたくなったので、もう一度行ってみることに。お店に到着したのですが、閉店しておりました…。この日は月曜日だったのですが、サンセバスチャンでは月曜日を定休日としているお店が多いそうです。だから旧市街地も静かだったのですね。
こちらは、表面が黒く、焼き色をしっかりつけているのが特徴的です。とてもクリーミーなのですが濃厚で、香ばしさも残っており、クセになるチーズケーキでした!

創業1958年の「La Vina」のチーズケーキを求めてサンセバスチャンにくる観光客の人たちも沢山いらっしゃるようです。渋々チーズケーキを諦め、アイスを食べることにしました。

アイスバー専門店の「LOCO POLO」(ロコ・ポロ)。
豊富な味の種類に加えて、トッピングでビター、ミルク、ホワイトの三種類のチョコレートのどれか1つを選ぶとコーティングをしてくれます。さらに、アーモンド、ヘーゼルナッツ、ビスケットなど自分の好きなものをかけてくれて、オリジナルのアイスバーを作ることができました!カスタマイズが出来るのはとても楽しかったです!シャーベットのような食感ですが味は濃厚でした。


お腹も心も満たされ、午後からの美食協会本部でのランチとデモンストレーションの集合時間が迫ってきていました。サンセバスチャンフリータイムの最後は昨日から気になっていたサン・ヴィセンテ教会へ。

こちらは、16世紀に建てられ現存するサンセバスチャンの中では最も古いゴシック様式のキリスト教会です。外観は装飾などほとんどなく、武骨な印象。中に入ることもでき、主祭壇にはフランシスコ・ザビエルが祀られていました。

ポルトガルからカステラを日本へ伝えたとされているフランシスコ・ザビエル。このカステラが、日本の洋菓子がはじまるきっかけとなったことを考えると、フランシスコ・ザビエルの存在の大きさを感じました。私は初めてキリスト教会に入ったのですが、気づくとお菓子の歴史のことを考えていました。歴史について考えるようになったのはエスコヤマに入社して、主としてショコラの勉強をするようになってからです。カカオが日本に来るまでのルーツなどを調べたりしているうちに、海外のお菓子の文化について様々なことに対して「何故だろう?」と、疑問を持つようになったからだと思います。


今回、研修旅行に初めて参加させていただきました。ワインやエスペレットピーマンの生産者の方を訪問し、お話を聞かせていただき、ワインの歴史を知り、MOFパティシエ・ティエリーバマス氏のデモンストレーションを受講するなど様々なことを経験させていただきました。沢山のことを学ぶことができ、贅沢で、濃厚な時間を過ごせたのも小山シェフ、いつもエスコヤマに足を運んで下さる沢山のお客様、毎日ご指導してくださる先輩方、切磋琢磨できる同期、色々な方に支えられているからだと改めて感じました。


今回の研修で、バマス氏のお話や、海外の方々にデモンストレーションされているのをみて、改めて小山シェフの凄さも実感を通して理解できました。
エスコヤマの一員として、恥ずかしくないよう胸を張って、「考える」ことを怠らず、沢山の方への感謝を忘れず、日々頑張っていきます。


御精読ありがとうございました。


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