かりん写真編集後

hanareの周りを歩いていると、子どもの拳ほどの大きさの果実を見つけることができます。

この果実は「かりん」です。のど飴の味の一種として、聞き覚えがある方も多いのではないでしょうか。
実は「バラ科」の植物で、収穫期は10~11月頃。熟すと部屋中を満たすほどの甘くフルーティーな香りを発します。また3~5月頃には白やピンクの小さい花を咲かせるため、季節を通して、花・果実ともに楽しむことができ、樹皮・新緑・紅葉が非常に美しく、家庭果樹としても知られています。フレッシュな状態では果肉が大変固く渋みが強いため、はちみつ漬けにしたり、程よい渋みと酸味を楽しめる果実酒にして、親しまれています。風邪の予防として飲まれている方も多いようです。

ちなみにフランスでは、瓶に入った「ジュレ・ド・コワン(かりんジュレ)」をよく見かけます。かりんは、ペクチンを多く含んでいるため自然に固まる天然のゼリーです。じっくり煮出すと透き通った美しい瑠璃色に変化します。ローズペタル(薔薇の花びら)とあわせることで、華やかで上品な香りに仕上がります。出来上がったジュレは、パンにつけて食べたり、ヨーグルトとあわせたり、料理に添えたりします。

以前、エスコヤマでは、お庭で収穫した「かりん」を使ったお菓子教室のメニューとして「キャラメルポワール アロマチカ(※注:お菓子教室限定メニューです。)」がありました。その発想の源は、シェフ小山がカカオの産地コロンビアで出会った「フルーツとハーブの温かいドリンク」。このケーキでも、フルーツとハーブの温かいドリンクと同じように、かりんは、洋梨、オレンジ、いちじく、レモングラスなど数種類のフルーツやハーブと一緒にじっくり煮出し、香りやエキスを移したオリジナルティーを作り、香り豊かなムースに仕立てて使いました。

これからも夏の日差しをたっぷりと浴びて、少しずつ成長していく「かりん」。「今年は実がたくさんなっているため、かりんのジュレを作りたい。」とシェフ小山は言います。hanareでホッと一息つかれた後はぜひ、日々大きくなる果実を探してみてください!