ハルシオン加工後2

梅雨も明けて、いよいよ夏本番。
未来製作所の横の階段を上ると、植物達の陰に隠れて薄紫色の花々が咲き始めています。

この植物は「ハルシオン」です。緑色の葉の表面に青い粉状のものが付いており、色合いは「パウダーブルー」と
表現されています。また、うっすらとグレーがかって見えるなど立体的な色合いが神秘的で美しいことから和洋問わず、鉢植えでも地植えでも観賞用として大変人気の品種です。太陽の光があまり当たらない湿気の多い場所を好み、朝方の10~11時の木漏れ日が微かにあたる時間帯が見頃です。
ハルシオンのお花が咲くのは、たった1日。花言葉の「静穏な」のイメージ通り、静かに儚く咲いています。

ハルシオンはギボウシ属(植物の蕾が擬宝珠=古くからある木造の橋や、神社、寺院の階段の手すりについている玉ねぎのように見える装飾)に含まれています。ちなみにギボウシは和名で、世界共通の言い方をホスタと言い、世界的に人気を集める品種です。ハルシオンを探す際は、フラワーショップにて店員さんに「ホスタ・ハルシオン」と伝えるとすぐに見つけてもらうことができます。

よく似た名前の植物として、春に開花期を迎える「ハルジオン」があります。
見た目は全く異なり、小さな黄色い雌しべの周りに、細く白い花びらが集まっている可憐な花です。折ったり、摘んだりすると貧乏になるといういわれもあります。花言葉は「追想の愛」で、楽曲名にも多く使われています。

ぜひ一度、日陰を求めた先でひっそりと咲いているハルシオンを見つけてみてください。