午前中はスタッフ全員でバスによる市内観光へ。シャンゼリゼ通り、凱旋門、エッフェル塔、ルーブル美術館、ノートルダム寺院、マリーアントワネットで有名なコンシェルジュリーなどパリの名所をバスの窓から観光します。スタッフ全員にパリ市街を見せてあげるのが第一目的ですが、センスにあふれたパリの街から私自身も改めて感じるものが!
たとえば、ガイドさんの口から飛び出た「コンシェルジュリ-」という響きを聴いて、ピンとくる。これ、次のギフトサロンの名前にしようか…と。シャンゼリゼ通りでは新しくなったルイ・ヴィトン本店がちらりと見えて、訪問意欲にかられたり…。なんと言っても、数年前から改装工事中のルイ・ヴィトン本店は、建物全体をあの「モノグラム」模様の巨大なラッピングバッグで覆っていたのですから。よけいに"中はどうなってるんだ!?"と興味深かったのです。
正午近く。モンマルトルの丘でバスを降り、スタッフ全員で丘からの雄大な景色を眺めます。この丘にある広場は、新進気鋭のアーティストたちが作品を披露しに集まることでも有名。心くすぐるアートに出会えたら!という期待に胸がふくらませましたが、今回は収穫なしでがっかり。しかし、そこから裏の路地へ抜けたところで、ふと目にとまったものがありました。それは、古ぼけた木の小屋に納まっている、真っ赤に塗られた扉。「あー。なんか気になる…」そうなんです。何かを発想する時、私の場合、いつもこういう感じから始まります。秋に作るブーランジェリーの店構えは、ああいう感じがいいんじゃないか…?
これは、おぼろげに抱いているブーランジェリーのイメージに、少しヒントをいただいた瞬間でした。ただし、心をくすぐられ、絶対にこれがいい!というGOサインのハンコを押せるまでには、もう少し他のヒントもいりそうです。
その後は数分歩いて、近年注目のパティスリー「アルノー・ラエール」。「プチガトーを全部ちょうだい」とオーダーした私に、「全部?」と目を丸くする店員さんに、なんとか全種を箱に詰め込んでもらってバスへ。今回味わって魅力を感じたのは、「プティフールサレ」というプチサイズのパンの詰め合わせ。エスコヤマのテラスで食べていただくにも、ぴったりなんじゃないかと思って…。
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| アーティストたちが作品をアピールしに集まってくるモンマルトルの丘の広場 |
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| オレンジ色が目をひく「アルノー・ラエール」 |
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| バスでスタッフとたちと分け合うと、ケーキの箱はほんの数分で空っぽに! |
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