Vol.1
18.5.17 (4/4ページ)

リオハ1日目:ワイナリー「LUCIA」訪問

そうしてたっぷりお勉強をした後、ワイナリの敷地内にある昼食会場へ。
食事が始まる前に、鱒釣りで見事(?!)最下位を獲得されました、広報の伊藤さん、製造の明比さん、今井さんチームによる乾杯の音頭をとっていただきました。さすが、広報の伊藤さん。車中で台本を作り、明比さん、今井さんと共に皆を楽しませてくれる乾杯の音頭というよりも寸劇(笑)をしてくださいました。

釣った鱒は、レストランのスタッフに焼いていただき新鮮なうちに食べることができました。腹わたを取った所にはベーコンが挟んであり、川魚特有の香りをベーコンの香りと塩味でカバーしてあり、程よい塩味でいただきました。

続いて子羊のラムチョップです。

火入れは、ブドウの木で。これもワイナリならでは。ブドウの木は薪として使用すると、とてもいい香りがします。口の中で薫香が広がり、子羊特有の香りもうまくマスキングされ、美味しくいただけました。

皆さん、ワインと共に食事をしておりましたので、和やかな雰囲気で食事も終わりました。お酒が弱い私は、ゆで蛸のように真っ赤になりながら、ワイナリを後にし、ホテルへと戻りました。


一見すると楽しそうなスケジュール(実際に楽しいです)ですが、その中には沢山の発見がありました。単なる鱒釣りでも、小山シェフのように、釣れるチーム、釣れないチームを分析し、少しでも釣り上げる確率を上げようと考えることや、ワインのテイスティングを通して知った、味の違いや味を感じるために目・鼻・舌を使って感じること、そしてワイナリの方のモノづくりへの情熱や、おもてなしの心など、たとえ自身の与えられている仕事に直接関係がないにしても、お菓子を全国のお客様、世界のお客様へお届けする洋菓子店で働くということは、美味しいお菓子をつくるだけでなく、どうしたら美味しいものが出来上がっているのか、出来上がったものだけではなく材料に至るまで、その背景をもっと知り、もっと食に関心を持たなければいけないことをはっきりと自覚しました。
特に私は、業務の中で製菓学校の生徒様や同業者の方々などが見学にお越しになられた際に、アテンドをさせていただく機会がありますが、ホームページに書かれているような表面的な部分だけでなく、「エスコヤマが大事にしている事」「どんな思いで、この三田という場所でお菓子を創り、お客様の元へ届けているか」など、まだまだ勉強が足りていないなと強く感じましたので、これからもっと深く勉強し、常日頃から人に伝える訓練が必要だと感じました。


製造でも販売でもない私が、料理や街の空間の勉強というと一見直接関係はなさそうですが、ここで得た経験を、どう自分の仕事に落とし込めば活かしていけるのかを考え、活かし、他部署の皆さんがそれぞれの仕事を全うできるようにサポートしていきたいです。


このような機会を与えてくださいました小山シェフ。ありがとうございました。

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