Vol.11
18.5.20 (4/4ページ)

4日目:「etxebarri」でのランチ

こちらは涙豆から出たスープに涙豆を入れたもの。絶妙な火の通し具合でプチッとしてシコシコとしており、緑の味が濃厚でした。涙豆から出たスープに塩を入れたシンプルな味付けでしたが、旨味が凝縮されており、みんなが口を揃えて「おいしい」と言って食べていました。

「Red tuna belly」 ミナミマグロのトロにトマト、エシャロット、西洋わさびを添えたもの。一瞬、お肉!?と思うようなジューシーさで口に入れるとスッととろけるやわらかさでした。添えられているトマトの酸味、エシャロットの甘味、わさびの優しい辛みが何とも言えないバランスでトロを引き立たせていました。


コースも終盤になり次はメインという前に、シェフとお話するチャンスがありました。そこで私は「色んなおいしいものを知り尽くしているシェフの好きなものはなんだろう?」と思い、伺ってみました。


するとシェフは「寿司!!」と即答。とにかく昔からお寿司が1番好きなのだそうです。なぜかというと、全部同じ形をしているのに奥が深いというのがシェフのお寿司に惹かれる理由です。「本当に"わかっている人"のお寿司は、あのシンプルな中に魚を裁く技術、良い魚を仕入れるための人脈、その魚が本当にいいのかどうか、どれくらい寝かせたらいいのかを全部分かって出てくる。採れたての魚をシャリの上に乗せればおいしくなると思ってしまいがちだが、それならばお刺身として食べたほうがおいしいだろう。そうではなく、熟成し、乗せる前に室温に戻し、熱いシャリに合わすという全てを兼ね揃えるのがお寿司の醍醐味であるのだ。形は全て同じなのに、シンプルな中に全てが詰まっている、一言で言うと『What A Wonderful World』 ロールケーキやショコラも同じだろう」とおっしゃっていました。


皆さんお待たせ致しました!!メインであるTボーン「Beef chop」です。
外はカリッと焼いてあるのに中は柔らかさがそのまま残っていて、期待を超えるおいしさでした。ここまでゆっくり味わうこと約4時間、お腹もだいぶいっぱいになりました。

それでもデザートは別腹ということで食べられるのが不思議です。メニューにはなかったお餅に続き、3品頂きました。まさか、海外に来てお餅が食べられるとは思いませんでした。持つとポヨポヨッとしていて、エルダーフラワーのような香りのさらっとしたクリームが入っていました。

「Milk Ice cream beetroot juice」 ビーツのジュースの中にミルクアイスを入れたものです。これはすごくおいしかったです!ビーツに酸味があるわけではないのですが、とても濃厚でさっぱりとしたミルクアイスにぴったりマッチしていました。優しい甘みでコクがあるのに後味はスッキリでした。

「Meringue & medlar strawberry」
薄いメレンゲの上にイチゴ、マンゴーそしてリンゴのソースが添えられていました。


皆さんここまで長らくお付き合い頂きありがとうございました。今回エチェバリに招待して頂き、食材を様々な火加減で丁寧に調理したり付け合わせのものによって、どこまででもおいしくなるのだと知ることが出来ました。そして、当たり前に過ごしている毎日の中にまだまだ学ぶべきこと、成長するためのヒントが山ほどあると思いましたので、もっと今自分がいる環境、私に関わっている全ての方に感謝しながら、これからもっと精進して参ります。


最後までご覧頂きありがとうございました!


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