vol.28
「flow」
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 小山シェフの受賞、それ自体とてもすごいことだと思います。でも、洋菓子の歴史の流れの中で今回の受賞を見ると、いかに沢山のものに影響を与えたかがわかると思います。また、これからどんなふうにこの流れは進んで行くのか知りたくなりますよね。

 今回の日記は、過去から現在という流れを考えて小山シェフの受賞を考えてみました。というのも、多分、小山シェフの流れを見ることで沢山のことを学べると思ったからです。どの分野にも、そこには歴史があって、その歴史は沢山の先人によって生み出されていて、先人達の功績の積み重ねが大きな流れを作って今に至っているわけで、その時代時代で生み出された考え方や枠組みがあって、誰かがそれを壊したり、進化させて新しい枠組みを生み出すことで、その業界が進化してゆくということは、どの分野に置いても同じことだと思います。
そんなことを今回の受賞で教えて貰ったように思いました。本当に、シェフからは沢山教えていただいています。やれ、「ちゃんと服をきろ」、とか「歯を磨け、風呂にはいれ」といったことから始まり、時には「一流の人たちはどんなものを見ているか、どんな食事をしてるか勉強しろ」、と私では決して予約のとれない料理屋さんやコンサートにつれていってくれています。小山シェフと出会ってなければ、どんな人間になっていただろうか、想像しただけでも恐ろしい。(多分、植物と人間の間ぐらいの生物になってたと思います。耳から小さい植物が生えたりして。あぶない、あぶない。)
 私もいつかは大きな流れの先で時代をつくる側になりたい一人です。しかし、美空ひばりさんじゃないけれど、今はまだまだ、流れに身をまかせて、いや、気づけば流れに飲み込まれて自分の意志とは無関係な方に・・・。あ?
浮き草のような私ですが、いつかシェフのように流れを作ってみたい、なんて大それたことを企んでいたりもするので、今は小山シェフが生み出す流れをじっくり見て勉強していたいと思います。

小山シェフの写真
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更新日12.2.3


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