Vol.8
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3日目:「mugariz」でのディナー

お皿のサイズや高さが違い料理によって、見せ方に変化が加えられるようになっていました。
それでは、お料理の紹介をしていきます。


1.Lemon pith and tart cream(左)
カブの様な食感で繊維があり、まずレモンの香りが感じ、そのあとに根菜のような優しい甘味とレモンの程よい苦みを感じ、酸味以外のレモンの特徴が生かされた料理。


2.Milk crystals(右)
ヤギのミルクを使ったクリスピーにクリームがサンドされており、クリスピーの食感もパリパリとしていて面白く、薄く伸ばしたショコラブランの様でしたが甘味はありませんでした。表面のお花がヤギのミルクと合わさり華やかなで独特の余韻がありました。

3.Drunk noisette of noisette(左)
キャラメルと焦がしバターで調理されたホワイトアスパラガスに、スライスが飾ってあり、キャラメル、焦がしバターの香りがしながら、ホワイトアスパラガスのやんわりとした甘みがあり、絶妙な組み合わせでした。


4.Perretxiko and mycorrhiza(右)
サマートリュフとホワイトトリュフを使い、マッシュルームのクリームがサンドされていました。貴重なホワイトトリュフを大胆に使っていてびっくり。動物性の油脂と相性が良いと言われていますが、マッシュルームクリームがその役目をしていました。お気に入りです。

5.An acid and sweet handful
とても小さなニンジンを昆布茶のジュレで包み、昆布茶の酸味とのバランスで、ニンジンの甘みで口の中がいっぱいになりました。お花がいっぱい飾られているのはそういう意味なのかなと思いました。


ここまで出された5品は、自然の中で食べる事を想定している意図を感じ、自然の中で小鳥の囀りを聞きながら、食事をすることで完成するように感じました。


シェフは『ここから始めることがすごい。このロケーションだからこそできる事。』とおっしゃっておりました。

ムガリッツはオープン当初は閑古鳥が鳴いていたようですが、実験的な料理が徐々に評判になり、現在の評価を得ています。元々は古い農家を改装しオープンしている事でも分かりますが、田舎にあり、シェフが3つ星レストランで修業をしていたことを考えると、普通であればもっと中心部でやったほうが良いと感じます。あえてこの場所で、ここでしか出来ない事をする。うまく表現できませんが、5品を食事しながら感じることが出来ました。エスコヤマにも通じる部分があると思います。



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