シェフと庭師Mの庭造り日記

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Vol. 36

終わりなき旅
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 やはり日本からは遠い。 東京、成田からリマの空港まで、トランジットはとてもスムーズではありましたが、22時間かかりました。
今年も南米ペルーをコヤマシェフと訪れました。首都リマに夜中1時に到着して、空港前のホテルで仮眠し、朝5:30にまた空港に戻り、そこから、ペルーの最北の街、ピウラに向かいます。相変わらずこの旅はハードです。

≪国内線に乗ってPiura(ピウラ)へ≫

 今回は小山シェフ、小方さん、札谷さんという日本を代表するカカオ、チョコレートの達人たちとの旅。チョコレートに興味がある方なら羨むようなメンバーだと思います。
3人の話題の中心はもちろん、カカオに関すること。みなさん、お互いに久しぶりらしく、しばらく会わない間にゲットした新しい情報の交換を3人で行っているのですが、専門的過ぎてついてゆけません。
 ピウラの空港は海の近くにあるのですが、海から近くなので、飛行機から見ると砂浜がそのまま広がっているようにみえるのですが、ここは砂浜ではなく、砂漠だそうです。カカオの産地なので熱帯の森を想像していた我々にとっては、頭の中がこんがらがる景色でした。カカオの旅は我々の勝手な常識を打ち砕いてくれるので、とても新鮮です。
 飛行機から降りると、気温は高いですが、砂漠なので湿気はあまり感じません。本当に不思議な感覚です。

 10時に空港に到着し、ホテルにチェックインして、そこから3時間のドライブでピュルタプランチェへ。そこに今回の訪問先第一弾のカカオ農園があります。

 ピウラ市街から車を走らせると、ただひたすら砂漠が続きます。本当にこの先にカカオ農園があるのか心配になるほど砂漠地帯です。その後、しばらくすると、砂の丘が続く向こうにうっすらと蜃気楼のごとく山々が現れたかと思うと、急にバナナや水田風景が出てきました。あんなに乾燥していたのに、ある場所から急に、カカオの産地らしくなってきました。

 バナナ畑や水田を横目に、車が先に進むと、いよいよ、舗装された道が終わります。さて、ここからが産地の洗礼のようなガタガタ道が始まります。無舗装の道を1時間くらい車で走ったでしょうか、タイヤがパンクし、足止めです。ジャッキが積んでなかったので、どうなることかと思いましたが、通りすがりの人がジャッキを貸してくれて、事なきを得ました。タイヤ交換の間、小山シェフは虫探し&野鳥観察です。これぐらいのハプニングでは想定内です。

「なんかすごい色の鳥がいる!産地に来た感じやね」と一人で遠くの方までカラフルな鳥たちを追いかけていきました。

 さていよいよ、最初の産地に到着。ここはノーランディーノのアスプロカフ(地名です)コーペラティブの皆さんがお出迎えしてくれました。ノーランディーノ県のアスプロカフ農協、兵庫県農協三田支店のような感じです。そこの組合員の方々がフルーツやトルーチャという川魚のセビーチェとともに歓迎パーティを催してくださいました。歓迎パーティではペルー恒例の長い挨拶が始まり、急遽小山シェフにもマイクが渡され、挨拶することになり、最後はみんなで撮影です。ウエルカム感が半端ないので、つい照れ臭くなってしまいます。

余談ですが、ペルーではだれが一番偉い人か良く分かりません。実際にこの写真の中でだれが一番偉いかわかりますか?

正解はこの人↓

僕も全くわかりませんでした。 アナウンスで「では代表の挨拶をお願いします」と言ってこの人が出てきたときは、 「え、嘘やろ?」と思いましたが、ペルーではこれはよくあることで、前回ペルーに訪れた時も、 「この人がペルーの代表?」と札谷さんに聞き直したことが 「めっちゃ偉い人ですよ」と言われて、びっくりしたことがありました。確か農業省の大臣だったと思います。小山シェフと写真を撮っていましたが、あとで、小山シェフに伝えると、「え、嘘やろ?あの人が?」と驚きを隠せない様子でした。