Concept

Fair Trade Chocolat

エクアドルのフェアトレード・カカオで作ったお菓子

    • DANIEL'S CACAO TREE ダニエルズ カカオツリー

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    DANIEL'S CACAO TREE ダニエルズ カカオツリー

    DANIEL'S CACAO TREE ダニエルズ カカオツリー

    1箱 ¥1,890
    販売開始予定:10月上旬~

    宅配便OK

    チョコレートの原産国である南米・エクアドルの地を訪れる機会を持った小山シェフ。カカオ農場を訪れた際に、その農場の息子であるダニエル君という9歳の少年と友達になりました。シェフに熟れたカカオの実の見分け方や、食べ方を熱心に教えてくれたカワイイやんちゃ坊主。そんなダニエル君に将来何になりたい?と尋ねると、返ってきた答えは「サッカー選手」でした。さすがサッカー王国だと感心しつつも、シェフは少し寂しい気持ちになったと言います。いつか近い将来、「僕がお父さんの仕事を継いで、カカオ農場をやるよ!」と言ってもらえることを願ってこのチョコレートを創りました。

    フランス・KAOKA社が「フェア・トレード」で仕入れるオーガニックカカオから製造されたオーガニックチョコレートを使用しています。生産者である農家に潤沢に現金が支払われ、彼らの生活の安定化を図ることを目的に「フェア・トレード」のシステムが導入されています。ダニエル君が将来、農場を継ぎたいと思えるようになるためにも、生産者と購入する側の間に対等な関係が築けることをシェフは望みます。このオーガニックチョコ「ダニエルズ カカオツリー」にはそんな希望が込められたものです。

    そんな想いを汲み取ったパッケージデザインをお願いできるのはどなただろうかと考えた時、「この方こそ!」と瞬間的に閃いたのが、エスコヤマのMapを手掛けていただいたイエローブレインの丹下紘希氏でした。「Bank Band(バンクバンド)」(坂本龍一氏を発起人に、「Mr.Children」のボーカリストの桜井和寿氏や音楽プロデューサーの小林武史氏などが参加する、環境に対する様々なプロジェクトに融資などを行う非営利組織より生まれたバンド)のPVも手掛けられている丹下氏だからこそ、世界的な視野に立った“繋がり”を表現していただけるのではないかとシェフは確信したのです。そして、ありがたいことに、大きなプロジェクトを手掛けられ日々忙しくされている丹下氏ですが、たまたま「Mr.Children」の仕事が終わったばかりのタイミングで「今ならできる!」と、私の想いを熱いまま受け取ってくださり、そのままの勢いで創ってくださったのでした。

    丹下氏がデザインしてくださったパッケージは、今までに見たこともないような弧を描いた斬新なフォルム。ステップを踏みたくなるような楽しげな雰囲気で、シェフが思い描くどんなイメージをも超えていました。温かな眼差しで遥か南アメリカの大地とやんちゃ坊主ダニエル君が描かれているだけでなく、手にする人それぞれの少年時代が重なり、懐かしさが感じられる幸せ色に満ちた素敵なデザイン。ぜひ、大切な方に贈っていただきたいチョコレートです。

    【フランス・KAOKA社 オーガニックチョコレート】
    ●エクアトゥール70%
    ナショナル種を100%使用。フローラルな香りがエレガントな印象のチョコレート。キレの良さ、長い余韻が魅力です。
    ●サントメ66%
    カカオ豆の香ばしさの中に広がる、フルーティーな酸味と上品な苦みが特徴です。
    ●トロアコンチネンツ61%
    エクアドル南部の豆をベースに、サントメ、バヌアツをブレンドしたチョコレート。まろやかでバランスのとれたカカオの風味が広がります。
    ●ペパデオーロ80%
    エクアドル・ナショナル種の中でも希少な北部の豆を100%使用。個性的で力強い風味が特徴です。

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Concept ショコラの世界は「抑制の美学」。 そう僕は思っている。 複雑なプロフィールを持つカカオと対峙するのは刺激的でありながら、 そこには加えられる水分比の制約、製造や保管環境という制約が厳然と存在する。 ボンボンショコラはあの小さい四角形という制約の中に突き詰めに詰めた表現を求められる。 ストイックだが、どんどんのめり込んでしまうショコラの世界。 それは子どものときに遊んだ、京都の路地裏に似ている。 あの狭い路地は、子どもとっては制約の中で最大限の遊びをクリエイトする場だったと記憶がよみがえる。 ドロまんじゅうをつくり、また明日遊ぶまでどこに隠しておこうかー限られた空間と道具を駆使して、 どれだけ工夫して遊んだことか。 両脇に家が並び、大きな通りから奥へとのびる路地裏は"長方形"の世界だった。 大人になり、成熟したいま、奇しくも僕にとってボンボンショコラという"長方形"の世界は路地裏に重なるのだ。 制約をもってして、魅力的になる世界。 その制約を愉しむことさえできれば、あとのクリエーションは自分次第できわめて自由だ。 時間を忘れて無心に遊んだように、僕はショコラの世界に没頭している。