23.05.14 (4/4ページ)
Vol.21

比べる楽しさ

時代に寄り添い、時代を超えて

始めに述べたようにここ数十年は次々とハイテクなものが生み出され、本当にいろんなものがありふれてきた。それと同時に僕自身もこれまで数え切れないほどのお菓子を創りに創ってきた。こうしてみると、なんだか世の中の流れと僕のお菓子屋経験の熟成度はリンクしている気がする。だからこそ僕が今、古典的な感覚や現代な感覚としてオリジナリティをひとつのカタチにするということに意味を感じている。 ふっくらふくらんだ西洋菓子の日本人・関西バージョンを長年続けてきたけど、本来の意味合いに還るというのも今だから表現できた。 これまでもいろんなチーズケーキを作ってきたが、ポーションで楽しめるという提案の仕方もひっくるめて、このベイクドチーズケーキも10年、20年前では提案できなかった。


ただ、前述したように僕の創作はその時々のニーズとフィットしているような感覚を掴んでいるが、決して今に限定して響くものではなく、僕が常に目指している“時代を超える美味しさ”に今夏も到達させることができたと自負している。


エスコヤマ20周年に向けて

最後にひとつお知らせがあります。
エスコヤマは今年の11月13日で20周年を迎えます。 友人パティシエたちにも協力してもらい、11月19日にはとびきり楽しいイベントに皆さんを招待したいと思っているのでぜひ期待していてください。


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